音楽的な構造に目を向けると、この曲の真価はジャンルのクロスオーバーにある。リオデジャネイロのファベーラで育まれたブラジリアンファンク特有のアグレッシブな「バチダ(打楽器のリズム)」と、ネットカルチャー由来のダークなフォンクサウンドが見事に融合しているのだ。
ディストーションが効いた歪んだベースラインと、カウベルを駆使したフォンクの攻撃的なビート感が、ブラジリアンファンク特有のスローテンポかつダンサブルなグルーヴと組み合わさることで、フロアを一瞬で狂乱させるエネルギーが生まれている。かつてはマニアックなサブカルチャーだった両ジャンルが手を組むことで、メインストリームを破壊するメインストリームへと昇華した。