タイパ(タイムパフォーマンス)を何よりも重んじるZ世代やミレニアル世代。一見すると、コトコト時間をかけて作る煮物は彼らのライフスタイルと相反するように思える。だが、実態は真逆だ。彼らは「一度作れば数日間、何にでも使い回せる万能性」に目をつけた。
週末にまとめて仕込んでおけば、平日の朝食、お弁当の隙間埋め、夜遅く帰宅した際のおつまみまで、あらゆるシーンで食卓を支えてくれる。調理にかかる実質的な労働時間は、食材を切って鍋に入れるまでのわずか10分程度。あとは火にかけて放置するだけという手軽さも、忙しい現代人のタイパ感覚に合致したのだ。