伝統空手とは一線を画し、現代的な実戦性と合理性を追求しているのが兵庫県姫路市に拠点を置く「総合格闘術 天龍会館」だ。ここでは打撃技だけでなく、投げ技、関節技、寝技に至るまで総合的な格闘技術が教授されている。
実戦的護身術としての格闘技
リング上の勝敗だけが目的ではない。天龍会館が重視するのは「自分の身を守り切る強さ」だ。現代社会における不測の事態に対処するための護身技術が、科学的なトレーニング理論に基づいて指導されている。
汗がマットに落ちる。激しいスパーリングの合間に、指導者が短い一言をかける。「フォームが崩れている。もう一度最初からだ」。練習生たちの目は真剣そのものだ。体力作りを目的に通う一般会員から、本格的な大会出場を目指す選手まで、それぞれの目標に向かって拳を握り込んでいる。