近年の天皇賞を語る上で欠かせない存在が、世界最高峰のパフォーマンスを披露して殿堂級の記憶を刻んだイクイノックスである。圧倒的なスピードと次元の違う上がり性能を見せつけ、東京の芝2000メートルを世界レコード級のタイムで駆け抜けたあの衝撃は、現代競馬における「理想の勝ちパターン」を完璧に証明してみせた。
血統面においても、キタサンブラック産駒をはじめとする持続力型サンデーサイレンス系や、欧州の重厚なスタミナ血統を母系に持つ競走馬が台頭している。かつてのような瞬発力一辺倒の競馬から、ハイペースでも失速しない強靭な心肺機能と持続的なスピードを併せ持った血統ラインが優位に立つ時代へと移行した。イクイノックスが示した血統とパフォーマンスの黄金律は、2026年現在の出走馬の適性を見極める上でも強力な物差しとなっている。