メディアでの破天荒なイメージが先行しがちだが、本質はきわめて誠実な学究の人である。イギリス文学の研究者としてキャリアを重ね、長年にわたり津田塾大学で教鞭を執った。専門であるDH・ロレンスなどの文学作品解釈を通じ、男性中心社会における女性の抑圧や自己実現の問題を学術的に探求し続けた歴史がある。
彼女にとってフェミニズムとは、単に男性を攻撃するための道具ではない。「女性も男性も、社会的な役割の呪縛から解放されて自分らしく生きるための理論」なのだ。大学の講義室で若い学生たちと向き合いながら培われたこのロジックが、後にテレビという巨大な言論空間で戦うための最強の武器となった。