彼女の才能が世に広く知れ渡る決定打となったのは、劇団「ジョビィキッズ」所属時代に出演したドラマ『Mother』だった。当時わずか5歳にして、虐待を受ける少女の過酷な運命を見事に演じ切り、視聴者の心を強く揺さぶった。あどけない表情の奥に垣間見える葛藤と孤独。その表情の変化ひとつで画面を引き締める存在感は、日本のテレビドラマ・映画業界に関わるプロたちを驚嘆させた。
単なる「可愛い子役」にとどまらない。人間の情念や切なさを浮き彫りにする本格的なヒューマンドラマにおいて、彼女が見せた演技の精度は、その後の女優人生の揺るぎない土台となったのだ。