思春期を迎え、役者としてさらなる進化を遂げた彼女は、日本映画界の第一線で確固たる足跡を刻み始める。宗教を信じる両親のもとで揺れ動く少女の葛藤を描いた主演映画『星の子』では、劇的な叫びや大げさなアクションを排し、眼差しの揺らぎだけで内面の痛切な孤独を表現。映画評論家たちから絶賛を浴びた。
さらに、老婦人との心温まるBL漫画を通じた友情を描いた『メタモルフォーゼの縁側』では、どこにでもいる等身大の高校生役をナチュラルに好演。奇をてらわない純粋なヒューマンドラマの中で、彼女が見せた等身大の逡巡と笑顔は、観客の心に確かな余韻を残した。派手な演出に頼らず、日常の機微を丁寧に掬い取る演技スタイルは、まさに職人技と呼ぶにふさわしい境地に達している。