日本におけるテレビ劇伴・映像制作のスケール感を決定的に塗り替えた金字塔といえば、TBSテレビの看板枠「日曜劇場」だろう。とりわけ、堺雅人が主演を務め社会現象を巻き起こした『VIVANT』は、映画をも凌駕する規格外のロケと制作費を投じ、テレビドラマの限界値を一気に押し上げた。
海外ロケを敢行した圧倒的な映像美と、毎週張り巡らされる伏線の数々。視聴者を画面に釘付けにしたあの熱狂は、今なお続く各局のハイバジェットドラマ競争の原点となっている。重厚な人間ドラマとエンターテインメント性を極限まで両立させる日曜劇場のDNAは、現在の作品群にも色濃く受け継がれており、大人の鑑賞に堪えうる王道のドラマ体験を提供し続けている。