ネット上の掲示板やSNS、知恵袋を検証すると、画面清掃に関する失敗談が数多く投稿されています。特に目立つのは「家族の良かれと思った行動」が招いた家庭内のトラブルです。
ある30代のユーザーは、新調したばかりの65インチテレビに子供の小さな手形が無数についたことに耐えかね、手元にあったキッチン用除菌スプレーとティッシュペーパーで磨き上げました。その結果、乾いた後に青白い縞模様が浮かび上がり、メーカーサポートから「薬品によるAGフィルムの溶解で修理代13万円」と宣告された経緯を克明に投稿しています。また、100均のウェットシートを使用したユーザーからは「拭いた直後は濡れて綺麗に見えるが、乾くと白いウロコのような拭き筋が浮き出て、以前より視界が悪くなった」という不満が大量に報告されています。
現場目線でさらに注意を喚起したいのが、有機ELテレビ掃除の注意点です。有機EL(OLED)パネルは、液晶パネルに比べて黒の沈み込みを極限まで高めるため、極めて高度で薄い特殊ARフィルムが採用されています。さらにパネル構造自体がガラスと有機発光層で極薄に設計されているため、わずかな「拭く圧力(面圧)」でパネル内部素子への局所的負荷がかかり、ドット抜けや輝度ムラの要因となります。100均の硬い不織布シートでゴシゴシと擦る行為は、液晶以上に致命的な結果を招きます。