カメラの向こう側では見せない彼の真の姿とはどのようなものなのか。制作現場を共にしてきた番組ディレクターや技術スタッフに話を聞くと、異口同音に返ってくるのは「準備の鬼」という言葉だ。
「どんなに短い原稿でも、岩下さんは背景にある資料を徹底的に読み込む。中継前には必ず現場周辺の住民に自分から挨拶し、雑談の中からその日の空気感をすくい取っている」と、あるベテラン関係者は明かす。妥協を許さないプロフェッショナリズムを持ちながら、若手スタッフの緊張を解きほぐすユーモアも忘れない。その人間味あふれるリーダーシップが、制作陣全体の士気を高める原動力になっている。