ナポレオン敗走の真相とは?世界史を揺るがした「うさぎ戦争」の全貌

ナポレオン敗走の真相とは?世界史を揺るがした「うさぎ戦争」の全貌

ナポレオン敗走の真相とは?世界史を揺るがした「うさぎ戦争」の全貌とはどのようなものなのか? 詳しい意味を整理してお届けします。

ナポレオンのエピソードが1日の喜劇だとすれば、オーストラリア大陸で起きた「うさぎ戦争」は、国家の存亡をかけた100年以上の本格的な戦争でした。

発端は1859年、熱心な狩猟家であったイギリス系入植者のトーマス・オースティンが、「故郷イギリスのような狩猟を楽しみたい」という個人的な娯楽目的で、イングランドから24羽の野生うさぎを取り寄せ、ビクトリア州の所有地に放ったことでした。オースティンは当時、「数羽のうさぎを放したところで、周囲に何の害もないだろう」と書き残していましたが、この軽率な判断が大陸の運命を狂わせることになります。

天敵が存在せず、温暖な気候と広大な牧草地に恵まれたオーストラリアにおいて、うさぎは驚異的な繁殖力を発揮しました。1羽のメスが1年間に数十羽の子孫を残すペースで増殖を続け、侵略スピードは年間約100キロメートルにも達しました。わずか数十年でオーストラリア全土を覆い尽くし、最盛期には推定100億羽規模にまで膨れ上がったとされています。

この大増殖は、大陸全土に壊滅的なウサギの大量発生被害をもたらしました。地表の牧草を食べ尽くすだけでなく、植物の根や樹皮までかじり倒したため、大規模な土壌侵食が発生し、固有の植生が砂漠化。在来の有袋類は住処と食料を奪われて激減・絶滅の危機に瀕し、オーストラリアの基幹産業であった羊毛・畜産業は数十億ドル規模の壊滅的な経済損失を被ったのです。

吉田 誠
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吉田 誠

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