1990年代後半、藤原紀香さんの人気は決定的なピークを迎えます。その象徴となったのが、移動体通信ブランド「J-PHONE(現ソフトバンク)」のテレビCMでした。赤いレザースーツやスタイリッシュな衣装に身を包み、堂々としたウォーキングを披露する姿は、携帯電話の普及期という時代の波と完璧にシンクロしました。
当時、携帯ショップの店頭に設置された彼女の「等身大パネル」が相次いで持ち去られる事件が全国で多発し、ニュース番組で特集されるほどの社会現象となりました。報道や業界データによると、年間CM契約数は最多で16社に達し、名実ともに「日本のCM女王」の座を不動のものとしました。
女優としても数々の話題作で主演・ヒロインを務めました。主な代表作を振り返ると、彼女の演じるキャラクターは常に自立した強い女性像として描かれていました。
- 『ハッピーマニア』(1998年・フジテレビ系):奔放でありながら友情に厚い魅力的なヒロインの親友役を好演。
- 『ナオミ』(1999年・フジテレビ系):型破りな高校教師役で連続ドラマ単独初主演を飾り、高視聴率を記録。
- 『金曜日の恋人たちへ』(2000年・TBS系):大人の恋愛模様をリアルに演じ、OL層から絶大な共感を獲得。
- 『スタアの恋』(2001年・フジテレビ系):草彅剛さんと共演し、トップ女優・三ツ星ヒカル役を華やかに熱演。
ドラマ内で着用したタイトスカートやジャケット、ヘアスタイルは「紀香スタイル」と呼ばれ、働く女性たちの間で一大トレンドとなりました。