『ロッキー3』の熱狂冷めやらぬ1983年、彼の人気を不動のものとしたTVシリーズが放映を開始する。米大手局NBCで放送された『特攻野郎Aチーム』だ。不屈の傭兵集団を描いたこの作品で、彼はメカニックの天才でありながら高所恐怖症というギャップを持つ巨漢、B・A・バラカス曹長を熱演。豪快に敵を投げ飛ばすアクションと「バカめ!」という口癖は、子どもから大人までを魅了した。
しかし、高視聴率を誇る華やかな舞台裏では、知られざる確執と過酷なドラマが展開していた。共演者であるジョージ・ペパードとの間には現場での緊張感が漂い、トレードマークである何キロもの金鎖を装着したまま連日の撮影に挑む肉体的負担は想像を絶するものだった。それでも彼は子供たちへのファンサービスを欠かさず、80年代海外ドラマを代表するヒーロー像を命がけで演じきった。