2016年にアナウンサーとしてのキャリアをスタートさせてから10年。輝かしい実績の裏には、人知れず重ねてきた葛藤と努力がある。入社当初の試行錯誤、生放送での失敗、そして自身の言葉が持つ影響力の重さに押しつぶされそうになった夜もあった。
「伝えること」の難しさにぶつかるたび、彼女が立ち返ったのは原点である「聴くこと」だった。相手の話に耳を傾け、その背景にある感情や痛みを想像する。自分自身の自我を一度削ぎ落とし、言葉を丁寧に紡ぐ作業を繰り返すことで、彼女独自の「温度のあるアナウンス」が作られていったのだ。