捜査関係者が息を呑んだのは、隣県である岡山県で発生した津山小3女児殺害事件との異様な共通点だった。犯行の手口、狙われた被害者の属性、そして犯行現場から立ち去る際の不自然なまでの冷静さ。幾多の類似点が浮かび上がる中、重要参考人として捜査線上に浮上し続けたのが勝田州彦だった。
勝田州彦が抱く歪んだ執着と凶行のパターンは、専門家のプロファイリングをも戦慄させている。女児を標的にした無差別かつ残虐な暴力。過去の事件で有罪判決を受け服役していた男の周辺を洗う過程で、未解決のまま眠っていた複数の凶悪事件との接点が次々と炙り出されていった。捜査陣は、男の異常な行動心理の深層に切り込むべく、あらゆる物証と行動履歴の再照合を進めている。