旅の拠点は別府駅から始まる。駅前通りから一本入った細いアーケード街には、地元の飲食業を牽引するユニークな店舗が点在している。昭和レトロな長屋の佇まいを残したまま、感度の高いインテリアを配した店先には小さな行灯が揺れる。
スマートフォンのGoogle マップを頼りに路地を迷い歩くのも一興だ。食べログの口コミやInstagramのストーリーを眺めながら、「今宵の一軒」を探求する時間は宝探しに似ている。写真映えするネオンサインを見つけて足を止める若者から、静かに読書に耽る常連客まで、交差する人々の表情は実に多彩だ。