唐辛子は比較的病害虫に強い作物ですが、初期の害虫飛来と土壌病害への備えを怠ると株全体が壊滅的な打撃を受けます。
唐辛子のアブラムシ・害虫対策
春から初夏にかけて最も警戒すべき害虫がアブラムシ類とハダニ、そして果実内部を食害するオオタバコガです。
- アブラムシ対策:アブラムシはウイルス病(モザイク病)を媒介するため、1匹の侵入も見逃せません。シルバーマルチを敷く、株元にアルミホイルを配置することで、反射光を嫌うアブラムシの飛来を劇的に抑制できます。発生初期であれば、セロハンテープでの捕殺や、食品添加物由来の粘着くん・アーリーセーフなどの有機栽培対応資材で窒息駆除します。
- ハダニ対策:梅雨明け以降の高温乾燥期に葉裏で爆発的に増殖します。定期的に葉の裏側へ勢いよく水を吹きかける「葉水(はみず)」を行うことで、水に弱いハダニを物理的に洗い流します。
唐辛子の連作障害対策と土壌リフレッシュ
唐辛子はトマト、ナス、ピーマン、ジャガイモと同じナス科作物です。同じ場所でナス科を続けて栽培すると、土壌中の病原菌(青枯病菌や半身萎凋病菌)が増殖し、微量要素のバランスが崩れて生育不良に陥る「連作障害」が極めて発生しやすくなります。
露地栽培では最低でも3〜4年の輪作年限を設け、ナス科以外の作物(マメ科やアブラナ科)を栽培するローテーションを組んでください。プランター栽培における最善策は、「毎年新しい培養土を使用すること」です。古い土を再利用する場合は、熱湯消毒や太陽熱消毒を行い、完熟堆肥とリサイクル材(土壌改良材)を2〜3割混ぜて十分に寝かせるプロセスが欠かせません。