病の発症直後、剛の胸中には「もう歌えないのではないか」「KinKi Kidsの活動に迷惑をかけてしまう」という激しい葛藤と恐怖があったといいます。そんな彼を支えたのが、相方である堂本光一の存在でした。
光一は剛の体調を最優先に考え、ステージ上での立ち位置や音響バランスの変更を柔軟に受け入れました。ライブ中にはアイコンタクトや視覚的な合図を増やし、剛が歌いやすい環境を陰ながらサポート。ふたりが築いてきた長年の信頼関係があったからこそ、KinKi Kidsは歩みを止めることなく活動を継続することができました。
剛自身も、当初の「なぜ自分がこんな目に」という苦しみから、次第に「同じように病気や後遺症に苦しむ人たちの希望になりたい」という利他のマインドセットへと変化していきました。ラジオ番組等で自身の病状を包み隠さずリアルに語り続ける姿勢は、多くの当事者やリスナーに勇気を与えています。