初めてタコの卵を目にした人の多くは、その異様な見た目に息を呑みます。薄い半透明の卵袋(外皮)の中に、米粒大の長細い卵が無数に詰まっており、まるでエイリアンの卵嚢や巨大な繭を想起させるためです。しかし、見た目のインパクトとは裏腹に、一口味わうと多くの人がその濃厚な旨味の虜になります。
北海道の地元市場関係者や現地で取材に応じた寿司職人は、たこまんまの味について「ウニのようなとろけるコクと、上質な卵黄を濃縮したような甘みがある」と証言します。薄皮を破って中身を取り出すと、米粒状の卵がパラパラと解け出し、口に含んだ瞬間にねっとりと舌へ絡みつきます。イクラのように強い弾力で弾けるのではなく、噛むと舌の上で膜がプチッと優しく破れ、中から濃厚なミルク状のエキスが溢れ出るのが最大の特徴です。
SNSやグルメコミュニティの生の声を見ても、「見た目で敬遠していたが、食べたら完全にウニを超えた」「日本酒好きなら一生に一度は食べるべき至高のアテ」という絶賛の声が目立つ一方で、「粒の見た目が集合体恐怖症には厳しい」「鮮度が落ちたものは特有の生臭さが出る」といった率直な指摘も存在します。鮮度管理が味の決定打となる食材であり、獲れたてや適切に急速冷凍されたものは、雑味のない純粋な磯の甘みを存分に楽しめます。