タカラスタンダードのプレミアムな足元を支える「キープクリーンフロア」。表面に硬質な磁器タイルを採用し、モース硬度が高く傷がつきにくい構造は、他メーカーの樹脂床とは一線を画す圧倒的な耐久性を誇ります。デッキブラシでゴシゴシ擦っても傷がつかないタフさが売りの床材ですが、ここに思わぬ落とし穴が存在します。
磁器タイル自体は水や汚れを吸い込まない極めて緻密な焼き物です。しかし、滑り止めのために施された微細な凹凸(テクスチャー)と、タイル同士を繋ぐ目地材の隙間は、皮脂汚れやシャンプーの泡が滞留しやすい微細ポケットとなります。そこに浴室の代表的な真菌であるクラドスポリウム(黒カビ)が定着すると、表面を軽くこするだけでは根絶できず、タイルの溝の奥深くで菌糸を網の目のように広げてしまうのです。
硬くて頑丈だからこそ「汚れが染み込まないはず」という安心感が油断を生み、気づいた時にはタイルの凹部や目地が黒ずんでしまう現象が起きています。