信州の名酒「美寿々酒造」の真価とは?味の特徴と取扱店・リアルな評判を徹底追跡に関する気になる情報を徹底的にまとめました。詳細を読もうことができます。

Web上の一部レビューで「美寿々はフルーティーだから甘口すぎるのではないか」という書き込みが見られることがあります。しかし、これは初期のアロマの華やかさだけに注目した早計な誤解です。

美寿々の酒質設計の根底にあるのは、後口を美しく引き締める上質な「酸」の存在です。口に含んだ瞬間こそ芳醇な果実味が膨らみますが、中盤から後半にかけて柑橘系のクリーンな酸が立ち上がり、余韻をサラリと洗い流します。日本酒度(甘辛の指標)の数値以上にドライでスマートな後味に仕上がっており、決して甘ったるさが口に残ることはありません。

また、「美寿々は冷酒専用」という思い込みも覆すべき盲点です。もちろん、生酒や純米吟醸の搾りたては5℃〜10℃前後の花冷えで真価を発揮しますが、火入れされた特別純米などは常温(15℃〜20℃)や40℃前後のぬる燗にすることで、隠れていた米のコクと出汁のような旨味がぐっと前に出てきます。温度帯によって表情を劇的に変える点も、美寿々が持つ懐の深さです。