台風の名前はなぜ日本だけダサい?コイヌやトカゲに隠された気象庁の真意についての真相をご紹介します。
台風委員会に加盟する14の国と地域は、それぞれ10個ずつ、合計140個の名前を提案しています。これらが1番から140番まで順番に使われ、およそ4年から5年で一巡します。
諸外国がどのようなアプローチで命名し、日本の「星座シリーズ」とどのような差異があるのか、公式データをもとに構造的な比較を行いました。
国・地域提案された主な名前命名の由来・傾向特徴・編集部の分析日本コイヌ、トカゲ、ヤギ、ウサギ、カジキ、コト、クジラ、コグマ、コンパス、ヤマネコ全10種すべて「88星座」に統一利害関係を極限まで排除した機能重視。平仮名・カタカナの語感が可愛すぎて「ダサい」と誤解されやすい。中国ハイシェン(海神)、ウーコン(孫悟空)、バイルー(白鹿)神話の神、伝説の登場人物、縁起の良い動物スケールが大きく威厳がある。災害の脅威とネーミングの重厚感が一致しやすい。香港サンサン(少女の愛称)、シバタ―(土地名)、インファ(花火)親しみやすい人物の愛称、植物、自然現象市民公募などを取り入れ、日常生活に馴染みやすい柔らかなトーンが中心。フィリピンマルカス(強い)、タラス(鋭さ)、ハゴピット(鞭打つ)力強さ、素早さ、自然の脅威を表す形容詞・動詞台風常襲国としての危機感が直結。防災上の警戒心を直接刺激する単語が多い。アメリカフランシスコ(人名)、ミリネ(天の川)、ハローラ(女性名)ミクロネシア諸島の伝統的言語や一般的な人名グアムなどの領有地域を反映し、伝統的な人名・名詞をバランスよく配分。
このように並べてみると、各国の文化や防災に対する哲学が如実に表れていることが分かります。中国やフィリピンが「強さ」「神話的脅威」を押し出す一方で、日本は徹頭徹尾「星座」という科学的・中立的枠組みを崩していません。
なお、日本国内のテレビやラジオの気象情報では、アジア名ではなく「台風〇号」という番号方式が圧倒的主流として使われています。これは気象庁が「発生順の数字のほうが、過去のデータとの照合や時系列の把握において国民にとって最も分かりやすく、誤認を防げる」と判断しているためです。アジア名はあくまで国際通信用のサブネームとして扱われているため、たまに耳にすると違和感が際立ってしまうのです。