無償譲渡というギャンブルで致命傷を負わないためには、感情に流されず冷徹な目で物件を査定する視点が不可欠だ。契約前に必ず確認すべき項目を整理した。
境界線は明確になっているか。隣地との越境問題や境界未確定は、将来にわたる深刻な隣人トラブルの火種となる。再建築が可能かどうかも死活問題だ。建築基準法上の道路に接道していない場合、一度解体してしまうと二度と新しい家を建てられない。
インフラの引き込み状況も見落とせない。私設水道の維持管理組合費や、浄化槽の法定検査費用など、目に見えないランニングコストを洗い出す必要がある。そして最も重要なのは、現地の自治体や集落との関係性だ。町内会費や地域行事への参加義務など、田舎暮らし特有のコミュニティルールを受け入れられるかどうかが、定住の成否を分ける。