任天堂の歴史を紐解くと、代表取締役フェローの宮本茂氏が長年こだわり続けてきた「直感的なインターフェースと体験の革新」が、ハードウェア開発の核にあることがわかる。一方、現社長の古川俊太郎氏の指揮のもと、多様なライフスタイルに合わせたデバイス展開が推進されてきた。
居間のテレビの前で家族が集う体験と、移動中に一人でゲーム世界へ没入する体験。このふたつの価値観を切り分けた結果生まれたのが、テレビ非対応の軽量モデルという選択肢だ。コンシューマーゲーム市場の多様化に応えるための割り切りが、一部ソフトとの非互換性という形で表面化しているに過ぎない。