スーツの2つボタンは下も留める?開ける理由と正しいマナーの真相

スーツの2つボタンは下も留める?開ける理由と正しいマナーの真相

スーツの2つボタンは下も留める?開ける理由と正しいマナーの真相とはどのようなものなのか? 専門的な分析を簡潔に解説します。

2つボタンスーツの着こなしにおいて、もうひとつの大きな難所となるのが「座る時のボタンの扱い」です。国際的な正統マナーと、日本の就活・面接シーンの現場感覚には微妙な温度差が存在します。

国際標準:男性は「座る時に外し、立つ時に留める」が鉄則

欧米およびグローバルスタンダードのビジネスシーンでは、「椅子に座る直前にボタンを外し、立ち上がる動作の中で自然にボタンを留める」のが基本所作です。

ボタンを留めたまま座ると、腹部が圧迫されてジャケットが上にずり上がり、胸元が大きく波打ってしまいます。また、ボタンや生地に過度な張力がかかり、縫い目を痛める原因にもなります。着席時にボタンをサッと片手で外し、立ち上がりざまに視線を相手から逸らさずに上のボタンを留め直す所作は、洗練された大人のマナーとされています。

就活・面接時の例外:日本国内では「留めたまま座る」が無難とされる理由

一方で、日本の就活面接においては注意が必要です。マナーの原則としては外すべきであるものの、就活の指導現場では「座る時もボタンを留めたままにしておく」ことが推奨されるケースが依然として多数派を占めています。

その最大の理由は、「面接中にボタンを留めたり外したりする動作が、緊張している就活生にとって余計な焦りを生む」ためです。不慣れな手つきで手元をモジモジと凝視しながらボタンをいじる姿は、面接官に落ち着きのない印象を与えかねません。さらに、年配の面接官の中には「面接中に上着のボタンを外すのは失礼だ」と誤解している層も一定数存在します。

そのため、就活面接においては「座る際も一番上のボタンは留めたまま背筋を伸ばして着席する」のが最もリスクの低い無難な立ち回りとなります。ただし、日常のビジネス商談や長時間の着席会議では、国際基準通り「座る時は外す」のがスマートな振る舞いです。

小林 直樹
Author

小林 直樹

シンプルで洗練された住まいづくりとインテリアコーディネートのアイデアを提案しています。