ブランドの根底に流れるのは、創業者マッシモ・オスティ(Massimo Osti)が植え付けた飽くなき実験精神だ。トラックの幌に使用されていたタフなキャンバス素材「テラ・ステッラ(Tela Stella)」の発見からすべては始まった。服を仕立てた後に染色する「ガーメントダイ(製品染め)」の技術を極限まで高め、ナイロンメタルやリフレクティブ素材といった前代未聞のテキスタイルイノベーション(Textile Innovation)を次々と具現化してきた歴史がある。
オスティの美学は単なる服作りではない。それは化学であり、工業デザインであり、哲学そのものだった。既存の生地をそのまま使うことを拒み、自ら糸を紡ぎ、コーティングを施し、何万回もの染色テストを繰り返す。この狂気じみたアプローチこそが、現在に至る唯一無二のアイデンティティを築き上げたのだ。