悲劇の渦中にいたのは、波紋の修業を積んだ高潔な師・ストレイツォである。彼は老いという人間の絶対的な抗えぬ運命に怯え、若さと永遠の生命への欲望に屈してしまった。その結果、かつての弟子であり物語の主人公であるジョセフ・ジョースターと血で血を洗う死闘を繰り広げることとなる。
マシンガンを乱射し、目から放つ空裂眼刺驚(スペースキーパー)で襲いかかる獰猛な姿。しかし、その内面には「老いて醜く衰えることへの絶望」と「ディオ・ブランドーへの密かな憧憬」が冷たく渦巻いていた。ジョセフの機転を利かせた奇策によって追い詰められた末、彼は自らの波紋で命を絶つ。その潔くも悲壮な自決の真実こそが、読者に深いトラウマと消えぬ強烈な記憶を刻み込んだのだった。