半世紀以上に及ぶキャリアの中で数多の名作を世に送り出してきたスプリングスティーン。ここでは、これから彼の音楽に触れるリスナーや、改めてその軌跡を辿りたい方に向けて、評価が極めて高い名盤と代表曲を厳選して紹介します。
まず押さえるべきおすすめアルバムの筆頭は、1975年発表の最高傑作『明日なき暴走(Born to Run)』です。自らの音楽人生のすべてを賭け、ウォール・オブ・サウンドを彷彿とさせる重厚なアレンジとドラマチックな歌詞で一世を風靡したロック史の金字塔です。続いて、よりタイトで骨太なバンドサウンドが胸を打つ1978年の『闇に叫ぶ街(Darkness on the Edge of Town)』、大ヒット作『ボーン・イン・ザ・USA』、そして孤独な内省を描いたアコースティック作『ネブラスカ』は必聴のラインナップです。
ジャーナリスト目線で選定した、絶対に聴くべき名曲ランキングTOP5は以下の通りです。
第1位:明日なき暴走(Born to Run)
イントロのカウントから爆発する疾走感と「ここから抜け出して生き抜くんだ」という魂の叫びが胸を打つ、ロック史上最高峰のアンセム。
第2位:サンダー・ロード(Thunder Road)
ピアノとハーモニカの静かな幕開けからドラマが加速する名曲。若者の焦燥と希望を映画のように描き出した至高のオープニングナンバー。
第3位:ザ・リバー(The River)
若くして夢を諦めざるを得なかった労働者夫婦の苦悩と愛を描いた珠玉のバラード。ハーモニカの切ない音色が涙を誘います。
第4位:バッドランド(Badlands)
不条理な現実に立ち向かい、自らの尊厳をかけて拳を突き上げる不屈のロックチューン。ライブでは大合唱が巻き起こる定番曲。
第5位:ダンシン・イン・ザ・ダーク(Dancing in the Dark)
閉塞感からの脱出をポップなビートに乗せて歌った80年代のメガヒット曲。若き日のコートニー・コックスが出演したMVも有名です。