スーパーマルセンの店頭に足を踏み入れると、まず目に飛び込んでくるのが市場直送の青果や鮮魚の鮮やかな色合いと、大手スーパーの相場を15〜30%下回る価格設定です。単なるディスカウントストアのような見切り品処分ではなく、みずみずしい採れたて野菜や朝獲れの鮮魚がなぜこれほどの安さで提供できるのか、その背景には同社独自の構造的な強みがあります。
最大の要因は、中間マージンを極限まで削ぎ落とした「産地・市場直結の独自買い付けルート」にあります。青果部門のバイヤーが毎朝中央卸売市場に直接足を運び、その日の豊作銘柄や競り落としたばかりの規格外品を一括現金仕入れすることで、大幅な仕入れコスト低減を達成しています。さらに、店舗ごとにバックヤードで職人が魚を捌き、肉を切り分けるインストア加工を維持することで、プロセスセンター経由の物流コストをカットしつつ抜群の鮮度をキープしているのです。
また、過度なテレビCMなどの広告宣伝費をかけず、地域特化のチラシ配布やデジタル配信に集約している点も商品価格へダイレクトに還元されています。店舗運営における無駄を徹底的に排除し、浮いた原価をすべて売価と素材クオリティに反映させる実直なビジネスモデルこそが、長年愛される信頼の根底にあります。