すなば珈琲を訪れる旅行者の間で長年囁かれていたのが、「駅前にあったはずの1号店が消えた?」「スタバに敗れて撤退したのでは」という誤解混じりの噂でした。結論から言えば、これは完全な事実誤認です。
発端は2014年4月、鳥取駅前の商店街の一角にオープンした記念すべき第1号店「鳥取駅前店」にあります。平井知事の発言をきっかけに地元企業「ぎんりんグループ」が立ち上げた同店は、オープン初日から大行列を記録し、全国ニュースでも大きく取り上げられました。しかし、入居していた駅前ビル周辺の再開発計画および定期建物賃貸借契約の満了に伴い、2019年秋に惜しまれつつも当初の店舗での営業を終了することとなったのです。
当時、一部では「すなば珈琲の危機か」と面白おかしく報じられましたが、運営元は即座に次なる手を打ちました。同年、旧店舗からわずか百数十メートルほど離れた鳥取市栄町の商業エリアに、装いを新たに拡大移転オープンさせたのが現在のすなば珈琲 新鳥取駅前店です。「新」という一文字には、単なる移転にとどまらず、地元に根ざした純喫茶文化をアップデートして未来へ繋ぐという決意が込められています。