損益計算書(Profit and Loss Statement:略称P/L)は、企業が1年間(あるいは四半期など)の営業活動を通じて「どれだけの収益を上げ、どれだけの費用をかけ、最終的にいくら利益を出したか」を表す決算書です。いわば、企業の一定期間の活動を記録した「ドキュメンタリー動画」のような性質を持っています。
会計初心者の方が最初につまずきやすいのが、同じく財務諸表の中核をなす貸借対照表(Balance Sheet:略称B/S)との役割の違いです。B/Sは決算日当日という特定の一時点において「会社にどれだけの資産があり、どれだけの借金(負債)や純資産があるか」を切り取った「スナップ写真」です。一方のP/Lは、その期が始まってから終わるまでの1年間に生じた「お金の出入りと成果」を記録しています。
たとえば、「1年間で1,000万円の利益を叩き出した(P/Lの成果)」結果として、「決算日の普通預金口座に資産が1,000万円増えた(B/Sの変化)」という因果関係が成り立ちます。会社の現在の体力を知りたいときはB/Sを、会社が稼ぐ勢いや効率を知りたいときはP/Lを見るのが基本原則です。