すももを食べる際、多くの人が直面するトラブルが「種に果肉が張り付いて崩れてしまう」現象です。桃のように包丁を入れると果汁が流出し、見た目も損なわれてしまいます。果物専門店や料理研究家が推奨するすももの切り方の基本は「アボカドカット」です。
中央のくぼみ(縫合線)に沿って種に当たるまで包丁の刃をぐるりと一周入れます。両手で左右の果肉を包み込むように持ち、互い違いに優しくひねると、片側の果肉から種が綺麗に外れます。残った種はスプーンの背を差し込むか、包丁の角を使ってくり抜けば、美しいくし形にカットできます。果汁の流出を最小限に抑え、一口サイズで上品に楽しむための必須テクニックです。
あわせて押さえたいのがすもも食べ頃の見分け方です。収穫直後のすももは酸味が際立っていますが、以下の3つの物理的変化が現れた瞬間が最高の食べ頃となります。
第1に「香り」です。顔を近づけた際に、特有の甘く芳醇な香りが強く漂ってくるかを確認します。第2に「弾力」です。お尻(果頂部)を指の腹でそっと触れた際、耳たぶほどの柔らかさと適度な押し返りがあれば完熟のサインです。第3に「着色」です。品種ごとの規定色(赤、濃紫、あるいは黄色)が果実全体に均一に回り、軸の周辺の青みが消えている状態を見極めてください。