「スマホを取り上げる」という力技の解決策は、すでに限界を迎えている。子どもたちのコミュニティはデジタル空間と不可分だからだ。そこで注目されているのが、社会全体でのルール作りである。
欧米の一部地域では、子どもの睡眠時間を確保するために、中学校や高校の始業時間を遅らせる動きが本格化している。日本でも、一部の先進的な自治体が「夜9時以降はデバイスの電源を切る」というファミリー・コントラクト(家族間契約)の普及に乗り出した。個人の努力に頼るのではなく、社会の仕組みとして睡眠を守るフェーズに入っている。