「心臓に悪いから、好きなオルゴール曲や優しい通知音に変更したい」という要望は後を絶ちません。しかし、スマートフォンの標準機能として搭載されている緊急地震速報の音自体を変更することは、iPhone・Androidともに原則不可となっています。
これには明確な理由が2つあります。第1に、「誤認の防止」です。もし個人が自由に音を変更できてしまうと、家族や同僚の好きな音楽と混同し、本当の地震発生時に危険だと脳が認識できなくなるリスクが生じます。公共警報音としての普遍性が失われてしまえば、防災システムそのものが崩壊しかねません。
第2に、国際規格とOSのセキュリティ制限です。ETWS通知音はOSの最深部で保護されており、サードパーティ製アプリやユーザー設定から改変できないプロテクトが施されています。
ただし、代替策として「防災専用アプリ」を活用する方法が存在します。「Yahoo!防災速報」や「NERV防災」などのアプリでは、アプリ独自の通知音を選択したり、音量を段階的に設定したり、マナーモード中は通知音を鳴らさずにバイブレーションのみにする柔軟な運用が可能です。OS標準の速報音がどうしても耐えられない場合は、標準通知を制御しつつ信頼性の高い防災アプリを導入するのが現実的な選択肢となります。