明治大学文学部を卒業後、劇団活動を経て映像の世界へと足を踏み入れた。当時の日本のドラマ界といえば、二枚目主演俳優の爽やかさが全盛だった時代だ。その中で、190センチメートル近い圧倒的な長身と、一度見たら絶対に忘れられない個性的で哀愁を帯びた面立ちを持つ彼の登場は、業界内に大きなインパクトを与えた。
単なる「怪優」にとどまらない深みが、初期の出演作から滲み出ていた。セリフの一言一句に込められた間合いや、視線の微細な動きひとつで劇中の空気を一変させる力。舞台で培われた確かな発声と演技の基礎があったからこそ、奇を衒うことなく、画面の中で唯一無二の異彩を放つことができたのだ。