彼らが鳴らしたのは、単なるジャマイカ発祥のスカや、イギリスの2トーンの模倣ではなかった。歌舞伎町や渋谷、六本木の夜の匂い、昭和歌謡の哀愁、ガレージロックの暴力性、映画音楽のドラマツルギーを無差別にミキシングしたハイブリッドなサウンド。それこそが「トーキョースカ」と呼ばれる新たな音楽言語だった。
裏打ちのリズムに重なる凶暴なホーンの咆哮。哀愁を帯びたメロディラインを、重厚なブラスセクションが一気に突き抜けていく。極東のメガロポリス・東京のスピード感と混沌をそのまま音像化したようなトーキョースカは、本場ジャマイカや欧米のスカシーンからも驚きをもって迎えられることとなる。