この特異なホテルチェーンを牽引しているのが、大分県に本社を置く株式会社アメイズだ。同社が早くから着目したのは、大都市の駅前ではなく、地方の主要幹線道路やインターチェンジ周辺に広がる広大な土地需要だった。
日本のビジネスホテルといえば長年「駅前立地」が鉄則とされてきたが、地方都市において移動の主役は圧倒的に自動車である。株式会社アメイズはそこに目をつけ、大型車や作業用トラックも余裕で停められる無料平面駐車場を完備したロードサイド型ホテルを次々と展開した。
車を降りて数歩でフロントへ向かい、チェックイン後はすぐに部屋で休める導線のシンプルさは、電車移動を前提とした都市型ホテルにはない圧倒的なアドバンテージだ。地域社会の車社会化に完全にアジャストしたこのフォーマットは、地方出張者だけでなく、家族連れやスポーツ団体の遠征需要までも確実に吸収している。