かつては心因性、つまり気の持ちようとされてきたこの病態だが、近年の脳科学や神経眼科学の進歩により、脳内の痛み処理ネットワークの異常であることが分かってきた。特に、眼球の表面を支配する三叉神経から脳への信号伝達ルートが暴走し、通常では痛みと感じない程度の光や風を「激痛」として処理してしまうメカニズムが解明されつつある。
治療法も模索段階だが、ボツリヌス療法や特定の神経ブロック注射、さらには脳の過剰興奮を抑える薬物療法などが試みられ始めている。しかし、根本的な解決策はいまだ確立されておらず、患者個々の手探りの対処療法に頼っているのが現状だ。