男子シングルの勝負を語る上で避けて通れないのが、クワッド(4回転)の投入本数と質です。今大会における男子フリー4回転ジャンプ成功率は、上位陣全体で見ても約70%前後と高い数値を記録したものの、メダルの色を分けたのは「単に着氷したかどうか」ではなく「いかに美しく跳んだか」でした。
現在の採点システムでは、助走の工夫、高さと幅、そして流れるようなランディング(着氷)が揃ったジャンプには、+3から+5に及ぶ莫大なGOEが加算されます。逆に、軸が外れた着氷やステップアウトには容赦ない減点が科されるため、1本のジャンプで最大8点近い実質的な得点差が生まれます。
4回転を4本〜5本組み込む超高難度構成に挑みつつ、すべての要素でプラス評価を引き出した選手が、結果としてスコアボードの最上段を奪取する結果となりました。