ショート動画プラットフォームで今、あるフレーズがバイラルを起こしている。「瞳を閉じてごらん」から始まる、あのサビのフレーズだ。動画の多くは、夜のドライブや、雨の窓辺といったエモーショナルな映像にこの曲を重ねたもの。コメント欄には「こんな風に誰かを一途に想ってみたい」「歌詞が重すぎて泣ける」といった、10代から20代前半の言葉が並ぶ。
今のJ-POPシーンに溢れる、軽快で共感しやすい「等身大のラブソング」とは明らかに一線を画す。他人の恋に苦しむ女性を横で見つめ続け、最後に「僕」が差し伸べる手。その剥き出しの執着と優しさが、かえって新鮮に映っているのだ。スマートな恋愛が推奨される時代だからこそ、この愚直なまでの熱量が若者の胸を突く。