安藤政信を語る上で、写真家としての活動を外すことはできない。被写体の内面を剥ぎ取るような彼のポートレート作品は、アート界からも高い評価を得ている。演じることと、撮ること。一見すると対極にあるような二つの行為は、彼の中でどのように結びついているのだろうか。
彼にとって、カメラのレンズを通した世界は、俳優としての演技にもフィードバックされているという。他者を観察し、その本質を切り取る作業は、役の心象風景を深く理解するためのアプローチそのものだ。二つの表現が互いに共鳴し合い、唯一無二のクリエイティブを生み出している。