デジタル時代のマーケティングにおいて、最も価値が高いのは「自発的に検索されること」だ。ユーザーが「夢グループ 社長」や「かつら」と検索窓に入力した時点で、そのブランドは消費者の記憶に深く刻み込まれていることになる。
石田社長はこの現象を実に巧みに味方につけている。あえてスタイリッシュに変身するのではなく、ツッコミどころを残したビジュアルとキャラクターを維持し続けること。SNSで話題になり、パロディ動画が作られ、まとめ記事が書かれる——その波及効果すべてが強力な広報活動となっているのだ。疑惑を完全に打ち消さない絶妙な距離感こそ、計算し尽くされたセルフブランディングの真骨頂と言える。