ソシオパス傾向を持つ女性と接した人が異口同音に語るのは、「笑顔なのに視線が冷酷である」という強烈なアンバランスさです。人間が心から喜びや親しみを感じているとき、表情筋の「大頬骨筋」によって口角が上がると同時に、目元の「眼輪筋」が収縮して目尻に自然なシワが寄ります。これはフランスの神経学者デュシェンヌ・ド・ブローニュが提唱した「デュシェンヌ・スマイル」として知られる生理現象です。
しかし、相手を利用価値や損得勘定だけで捉えている人物の場合、眼輪筋を無意識に動かすことができません。口角だけを完璧な角度に引き上げながらも、眼球そのものは冷徹に対象を品定めしているため、いわゆるソシオパスの目つきは「まばたきが極端に少ない」「瞳孔の揺らぎがない固定された視線」になりがちです。これが、周囲が無意識に感知する目が笑っていない人の心理の正体といえます。
また、ソシオパス顔つきの共通点として、感情の切り替えが不自然なほど素早い点も見逃せません。直前まで甲高い声で親しげに笑っていたにもかかわらず、ターゲットが背を向けた瞬間に完全な無表情へと急変します。感情を内発的に湧き上がる感覚としてではなく、他者を操作するための「ツール」として使っているからこそ、スイッチを切り替えるかのように表情の脱着が行われるのです。