曲の冒頭で提示される「負けない事・投げ出さない事・逃げ出さない事・信じ抜く事」という4つの徳目。聴き手は誰もが「この中のどれが一番大事なのか」と思いを巡らせてきました。この長年の疑問に終止符を打ったのが、テレビ朝日系『しくじり先生 俺みたいになるな!!』に出演した立川俊之本人の口から放たれた率直な言葉でした。
教壇に立った立川は、受講生からの「結局、4つの中でどれが一番大事なんですか?」というストレートな問いに対し、苦笑いを浮かべながら「どれでもない」「全部大事だし、どれが一番かは時と場合による」と言い放ち、スタジオを大きな笑いと納得の渦に巻き込みました。さらに「何回も歌っているうちに、何が大事かわからなくなった」と当時の苦悩を吐露する一幕もありました。
一見すると肩透かしのような発言ですが、歌詞の構造を丁寧に読み解くと、極めてロジカルな心理描写が浮かび上がります。歌詞の全貌を見れば明らかなように、サビの最後は「ダメになりそうな時 それが一番大事」と結ばれています。つまり、平穏な日常において優劣をつけるものではなく、「心が折れそうな極限状態に直面したとき、自分を支えてくれる拠り所こそが一番大事になる」という文脈依存のメッセージなのです。
制作当時、立川俊之は身近な友人を励ます私的な思いからペンを執ったと語っています。商業的な応援ソングを狙ったのではなく、泥臭い葛藤の現場から生まれた言葉だったからこそ、30年以上経った今も聴く者の胸を強く揺さぶり続けています。