『Yeah! めっちゃホリディ』や『♡桃色片想い♡』のヒットで国民的アイコンとなった松浦亜弥。プロデューサーのつんく♂から授けられた複雑なリズムとメロディを完璧に歌いこなす彼女は、プロフェッショナルとしての孤独も抱えていた。一方の橘慶太も、変声期を迎えながら激しいダンスを踊り続けるという過酷なプレッシャーと戦っていた。
テレビ局の楽屋裏やリハーサルスタジオの片隅で交わされる短い会話。音楽に対するストイックな姿勢や、同世代には理解されにくい重圧を分かち合える存在として、二人は急速に精神的な結びつきを強めていった。派手なデートなど望むべくもない環境のなか、電話やメールを通じて少しずつ心を通わせる日々。周囲の目を徹底して警戒しながら、静かに愛を温めていったのである。