雄大な玄界灘に沿って約4.5キロメートルにわたり松林が続く佐賀県唐津市。その中を貫く道路沿いに佇むのが、有限会社からつバーガーが運営する虹の松原本店だ。創業は1961年。当時はまだ珍しかったキッチンカーの形態でホットドッグの移動販売からスタートし、試行錯誤の末に現在のハンバーガースタイルへと辿り着いた。
ファストフードチェーンが全国展開を果たす遥か以前から、この地で手作りの味を守り続けてきた歴史の重みがある。単なる一過性のB級グルメブームに流されることなく、地元の人々の青春の味として親しまれ、やがて親子3代にわたって通い詰めるファンを生み出した。昭和から令和へと時代が移り変わっても、バスの車内にある小さな厨房から漂う煙と活気は、創業当時と何ひとつ変わっていない。