幼少期から母の圧倒的な愛情とバイタリティに包まれて育った隆一氏。しかし、母の愛情は時に強烈なコントロールへと変貌する危険を孕んでいた。母親が敷いたレールに乗り続けることの危うさを、彼は思春期から青年期にかけて敏感に察知していたに違いない。
大学卒業後、大手企業での勤務を経て起業の道を選んだ背景には、母の強大すぎる影響力から物理的・精神的に自立したいという強烈な意思があった。母のAmeba Blogに息子として頻繁に登場していた時代と決別し、自身の足で立ち上がること。それは、母への反発というよりも、一人の自立した人間としての尊厳を保つための必然的な生存戦略であった。
現在、松居氏はニューヨークでの生活や投資活動に熱中し、自身の世界を謳歌している。互いに干渉しすぎない一定の距離感を保つことによって、親子関係はかつての濃密すぎる依存から、成熟した大人同士の冷徹かつ平穏な関係へと移行したと見られている。