人間は不確実な状態を極端に嫌う生き物だ。いつ来るかわからない地震に怯え続けるよりも、「明日来る」と言われた方が、たとえそれが最悪のシナリオであっても、心の準備ができるような錯覚に陥る。心理学ではこれを「コントロール幻想」と呼ぶ。不条理な自然災害に対して、少しでも支配権を持ちたいという防衛本能の現れだ。
特に社会全体の閉塞感や不安が高まっている時期には、こうしたオカルト的な言説が急速に支持を集める。たまたま過去の予測がかすったように見える「後付けの解釈」も、予言者の信憑性を根拠なく高めてしまう。脳は都合の良い情報だけを繋ぎ合わせ、ストーリーを作り上げてしまうのだ。