「まさか自分が大人になって、もう一度あのステップを踏むとは思わなかった」。都内に住む20代のクリエイターは笑う。TikTokやInstagramを見渡せば、放課後の教室や街角で楽しげにステップを踏むショート動画が溢れている。なかでも定番なのが、「オクラホマミキサー」やイスラエル民謡由来の「マイム・マイム」だ。
かつては学校教育の一環として体育の時間や林間学校で「義務的」に踊らされていた記憶が強いかもしれない。だが現代の若者にとって、これは新鮮なリアル体感コンテンツなのだ。デジタル画面の向こう側の孤立感から解き放たれ、身近な人と身体のリズムを同期させる一体感。それこそが、SNSのアルゴリズムに乗って爆発的に拡散された最大の理由だと言える。