取材班が接触したサイバーセキュリティ調査員は、驚くべき実態を明かした。「多くの投稿者は、自分がどれほど大量の個人情報をばら撒いているかに無自覚です」。
画像ファイルそのものに含まれるExif情報(メタデータには、撮影日時やカメラの機種だけでなく、極めて精密なGPS位置情報が刻まれていることがある。プラットフォーム側で自動削除される仕様であっても、サードパーティ製アプリや直接のファイル送受信では生データがそのまま相手へ渡る。
それだけではない。瞳に映り込んだ部屋の照明配置、窓の外のわずかな鉄塔の形状、壁紙の木目パターン、さらには近隣を走る電車の通過音や緊急車両のサイレン音から、居住エリアをピンポイントで特定する「OSINT(オープンソース・インテリジェンス)」の手法がネット上で流通している。特定された住所がダークウェブや掲示板に晒され、ストーカー被害や脅迫へと発展する事例が急増しているのだ。